経営理念

エデュテインメントを通じて、
人生をより前向きに、より豊かに!

社長挨拶

新型コロナウイルスの影響によって、私たちは、良い悪いは別にして、今までに経験したことのない、様々な社会生活の変化を受け入れざるを得ませんでした。その渦中にあって、特に顕著だったのが、デジタル化の進展です。もっとも、IOT社会の到来に関しては、今回の新型コロナは、そのアクセルを踏んだだけにすぎません。
企業だけでなく様々な組織が、今後も、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させていくでしょう。

そういった環境の中にあって大切なのは、『自らの企業理念に立ち返り、それを活かすために、或いは更に創造するために、DXを推進し、AI・RPAといったテクノロジーを駆使して、今何をすべきか?何に投資すべきか?』を考えることではないでしょうか?

現在、小学館集英社プロダクション(ShoPro)の事業は、娯楽(entertainment)を提供する「メディア事業本部」と、教育(education)を柱とする「エデュケーション事業本部」の、二つの事業によって構成されています。この、一見相反する二つの事業を繋いでいる理念が、エデュテインメント(edutainment)です。
エデュテインメントは、そもそも欧米の教育関係者が発想した造語ですが、ShoProは、もっと広い意味でのそれを企業理念としています。ShoProが提案するエデュテインメントとは、まなびに楽しさをプラスすることであり、娯楽にまなびの要素が備わっていることです。

表現は良くないかもしれませんが、"できない子"は、すぐ、お勉強に飽きてしまいます。"わからない"から、"つまらない"のです。この"わからない"を、「ドラえもん」のような身近なキャラクターと一緒に遊びながら"わかる"に近づけてあげると、子どもたちは、見違えるように、学習に意欲を持ち始めます。
これが、ShoProが提唱する、教育(=まなび)におけるエデュテインメントです。

一方、良質な"娯楽"というものには、その本質において、"まなび"が内包されています。たとえば、日本人は「ドラえもん」「名探偵コナン」「ポケモン」というアニメを通じて、幼少時に学ばなければならない"友情""正義""努力"・・・といった、基本的な人間愛・哲学というものを、自然に身に着けて育っています。また子どもたちは、たとえば、"デュエルマスターズ"や"ポケモンGO"といったゲームをしながら、いつの間にか、社会的なルールや競争心を学んでいきます。ShoProが提供する娯楽は、このエデュテインメントの理念が基本となっています。

といっても、ShoProが経営理念と掲げるエデュテインメントは、何も子どもばかりを対象としているわけではありません。子どもからシニアまで、人生を楽しく前向きに生きるための手助けをする企業として、ShoProは、エデュテインメントの精神を大切にしていきたいと考えています。

小学館集英社プロダクションは、この企業理念を守るだけでなく、様々な先端技術を駆使して、新しい形に創造し、百年企業を目指してチャレンジし続けます。

株式会社 小学館集英社プロダクション代表取締役社長 都築伸一郎