#06
- Y.K.さん
- パブリックサービス事業部 矯正教育事業グループ
- 2019年入社
- 文学部 史学地理学科卒
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Chapter.1
矯正教育ってなんだろう
向き合い続けチャレンジした新人時代 -
入社以来、私はパブリックサービス事業部に所属しています。この部署では、PFI・指定管理者制度等に参画し、生涯学習施設等の受託運営や、地域振興・広報活動業務や教育プログラムの提供など幅広く公的事業のプロデュースを行っています。私はその中で、受刑者の矯正教育を行う事業を担当しています。再犯防止・社会復帰を目指した教育プログラムや、職業訓練の開発・実施と業務支援を行っています。現在、ShoProでは法務省からの委託を受け、全国5施設の運営を受託することで受刑者の社会復帰を手助けしています。刑務所というと正直、怖いイメージもありましたし、入社するまで矯正教育については全く知識がない状態でした。実際に働きはじめると専門用語が飛び交い、新人時代は知識習得に特に苦労しました。基本的に私は神保町の本社から各施設をサポートしていますので、施設で働く職員のみなさんに細かく質問をしながら、施設運営業務を通して、専門的な知識や社会課題を学んでいきました。必死に学んだ1年目の経験を活かし、2年目になると2か所の矯正教育施設に対する大型の入札案件を担当することになりました。まだまだ経験も知識も不足していて苦労しましたが、先輩への相談や施設で働く職員のみなさんにインタビューを重ね提案書を作成しました。通常は、出張をして視察や打ち合わせを行いますが、当時はコロナ禍。何時間もオンラインで話し合い、なんとか提案書を完成させ、無事に受注することができました。苦労した分、大きな自信となった印象的な経験で、自身のキャリアの中でも転機となりました。
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Chapter.2
民間ならではの新しい教育を展開
受刑者だけでない社会への価値提供まで - 施設運営の業務を経験後、部内で別の課へ異動。ShoProオリジナルの矯正教育コンテンツの開発と販売、矯正教育事業自体の社会認知拡大に取り組んでいます。社会にとっては喜ばしいことですが、人口減や初犯の減少などを受け、刑務所の収容人数は減少傾向にあるんです。その中で私たち民間企業には、より安価で、民間ならではの視点を活かした高品質なサービスを提供することが求められています。さまざまな企画を行っていますが、例えば大手検索サイトと連携して、受刑者が刑務所の所在地の土産物を販売するネットショッピングサイトを企画する職業訓練があります。制約の多い刑務所の中で行うため、インフラ問題の解決や安全に従事できるような仕組づくりには時間がかかりました。受刑者にとっては社会復帰に必要なネットリテラシーを習得できますし、地域にも貢献できると信じ、企画を進めました。他にも受刑者が生産者に話を聞いて、特産品のポスターのキャッチコピーを制作するといった試みなどもスタート。矯正教育は受刑者が社会復帰するためのものですが、地域からの理解を得ることや、社会全体へ教育の意味や価値を届けていくことも大事なミッションだと思っています。
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Chapter.3
未来の安全な社会づくりに貢献できる
意義深い仕事 -
刑務所の矯正教育を民間が担っているのは、全国で6カ所しかありません。そのうち5カ所をShoProが担っており、世の中に数少ない貴重な仕事に携わることができている点にやりがいを見出しています。刑務所は社会の縮図と言われています。受刑者の犯罪の背景には高齢化や依存症、虐待といった深刻な社会問題が見え隠れしています。社会的支援を受けられず、生きづらさを抱え続け困窮してしまい罪を犯してしまう―そんな方が非常に多く、元から悪い人はほとんどいません。だからこそ、矯正教育を通して受刑者が確かな学びを得て、出所後に問題なく社会復帰できれば、未来の被害者がいなくなり、将来的に子どもたちにとっても過ごしやすい社会の実現につながるはずです。非常に意義深い仕事をさせてもらっていると充実感を覚えています。 現在、刑事施設で培ったノウハウを広く社会に広げていくことが私たちのミッションとなっています。まだまだ道半ばではありますが、せっかくShoProという組織にいるのですからキャラクターを扱う他部署の人の意見を聞いたり、ときには協働して企画を進めていくことで、新しい可能性を模索したいと思っています。将来的にはメディア系も含めた他部署にもチャレンジして、自分の視野を広げてみたいですね。
- 休みを取って
ライブ・フェスに参戦! - ライブやフェスに出かけるのが生きがいです。好きなアーティストが出演するフェスは、あらかじめ有休をとって参加します。休みに関しては柔軟に取得できるのがありがたいですね。
- 疲れたときは
コーヒーを飲んでリラックス - 仕事の合間に一息つくときには、コーヒーが欠かせません。オフィスはフリーアドレスのため、日によってはコーヒーマシンから遠い場所に座っていますので、こぼす心配のない口の広めのタイプのマグカップを愛用しています。