学習

学習に関するカテゴリです。お子さんが積極的に学習に取り組めるようになるためのコツ、環境づくり、専門家のアドバイスなどを中心にお届けします。

まなびwith本部が真面目に考えた!【自由研究っていったい何!?!!】

やってきました夏休み。まなびwithでは、7・8月号で自由研究に関するお役立ちコンテンツなどを展開していますが、今回は、まなびwith本部スタッフが、自由研究をテーマに座談会を開きました。

「テーマが決まらない」「子どもがすすんで取り組まない」「親はどこまで手伝うの?」

毎年自由研究に悩むすべての保護者の皆様へ、まなびwith本部から熱いメッセージです。ぜひご一読ください。

座談会メンバー紹介

Uちゃん

プロモーション担当。若者のPC離れなど忘れさせるほど、タイピングする指が早すぎて見えない。今回メンバー最年少。

K先生

小学生コース教材制作担当。趣味は年長の娘と散歩すること。何時に寝ても5時に起きられる特殊能力の持ち主。

N爺

WEBプロモーション担当。ボードゲームとチョコミントをこよなく愛するプロモーションチームの企画番長。

S氏

会員サービス担当。自然大好き。週末は年中の娘と野山をかけまわる。今最も興味があるのは発酵食品。

小学生の頃、どういう自由研究をしてた?

早速なんですが

皆さんは小学生の頃どういう自由研究をしましたか?

 

私は「かいこ」の観察です。

幼虫からさなぎまでの観察日記をつけました。家族旅行も車に乗せて連れて行ったりして。

 

旅行も?!

すごい!家族のようですね(笑)。

 

温度調節とかは苦労しました。

ペットのように愛着を感じていたので、サナギが煮られた時の気持ちはいまだ鮮明に覚えてますね。長期的に観察を続けていたのですごく印象に残っているんだと思います。

  

なるほど。

僕は逆に、よく売っている「自由研究キット」を活用してとりあえず提出してました。テーマ設定も色々ある中から選べばいいし、やり方も書いてあるし、とにかく楽・・・いま思えば自由研究に対してはとても消極的な子ども(苦笑)。アリの観察をするとか、恐竜型の貯金箱を作るとかですかね…。

 

へぇ!

でも、簡易的だから悪という訳でもないですよね。その中で発見があるとか、もっとこうしたいという部分が見えるとか、自分がより深掘りできれば良い訳だし。

 

たしかに。

仕組みがわかって、工夫のしがいがあるという点では工作系も面白いですよね。

 

そうなんですよ!

私は走馬灯を一から作りました。紙を切って切り絵にして。影が綺麗に映るにはどうしたらいいのかあれこれ試行錯誤しました。姉も飛び出す絵本を作ったんですが、仕組みを理解して、折りを工夫して、できた時の達成感はすごかったと思います。Uちゃんは?

 

私は調べ学習系です。

ちょうどオリンピックで盛り上がった年に「オリンピックの今昔」というテーマで自由研究をしました。歴史だとか競技の決まり方だとか直近のメダル獲得数を調べたりとか。模造紙に新聞みたいにまとめるスタイルでしたね。

 

なるほど。

まさしくその時に興味があったものをテーマにしたんですね。「オリンピック」ってテーマひとつにも切り口がたくさんありますし、やった前と後でオリンピックの見方も変わりそう。面白いですね。

いま、本気でやるなら自分の興味のあることをとことん調べたい!

皆さんに聞きたいんですが、

いま、自由研究をするとしたらどういうテーマにします?

 

そうですね・・・。

僕は、小学生の頃に与えられたものをただこなした感があるので、自分が好きなことや知りたいことをとことん突き詰めたいですね。僕の場合、大人になってからのほうが色々なことに興味をもつようになったので、いま自由研究をするなら、東京都内の顔ハメパネルの分布を調べるとか。設置地域に確実に偏りがあるはずなんですよ。これはとても気になりますね。

 

いいですね。

市販の制作キットをただ提出していたとは思えないアクティブさ(笑)。

 

私は生活に根付いたものがいいです。

例えば巷に溢れる光熱費の節約術を片っ端から実践してみたいですね。例えば「冷房は付けっ放しの方が電気代が安い」とか、試したいけど勇気がなくて出来ない節約法をひと通りやって、最終的にどれくらい節約できるのか調べたいですね。

自分の興味のあることをとことん研究したいですよね。

私が小学生の頃は、親がそれらしいテーマを10題くらいくれてその中からひとつ選んでいたんですが、1回でも自分の好きなものを徹底的にやっていれば、もっと自由研究が好きになったかも。

 

子どもの自由研究に親はどこまで関わるべきか

僕は特になんですが、

どうして子どもの頃はあんなに「やらされている感」があったんでしょうね。原因って何でしょう。

 

自由研究というものの捉え方かと。

何だか大層なことをしなくてはならない面倒なものと捉えてしまうからなんでしょうね。そうではなくて、実は、すでに知っていて興味があることをもっと広く深く知る、という捉え方をすると良いんじゃないかなと思います。自由研究をきっかけに「もっと知りたい」と興味が広がっていくのはいい体験ですよね。

そうですね。

探究心や、わくわくする気持ちというのはとても大事。自分が興味を持てるもの、掘り下げられるものをテーマにしてほしいですね。

 

確かに。

でも、子どもが「これがやりたい!」と発信したテーマが、ちゃんと自由研究の宿題として成り立つかという不安もあったりしませんか?親が見ていられずついつい口をはさむという話もよく聞きますが…。

そうですね。

親がどれくらい自由研究に介入していいかというのは悩みどころかもしれませんね。

その質問はよく耳にしますね。

私はどんどん介入していいと思っています。どの自由研究でも、自分で課題を設定して、仮説を立てて、調べる方法を決めて、まとめ方や表現方法を練って完成させる、というステップはある程度共通していますよね。親がその手法を見せたりアイデアを提案したりするのは、子どもにとって良い学びのチャンスだと思います。

そうですね。

そうやって良いものができて、子どもが達成感や充実感をより感じられたらいいですよね。

とても大事だと思います。

そういう体験の積み重ねが、主体性や行動力にも繋がりそうな気がします。

 

さいごに。自由研究に悩む小学生とそのおうちの方へ

いかがでしたでしょうか。

いよいよ夏休みに突入し、自由研究のテーマ探しについて意識し始めるころかと思います。毎年面倒に感じてしまいがちな自由研究が、実はとても素晴らしい学びのチャンスであり、さらに、大人も積極的に関わることによって、お子さんの学びの門戸が広がっていくのも感じてもらえたのではないでしょうか。

この夏、自由研究がみなさんにとってすばらしい思い出になりますように!

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