いま教育現場でも注目されているのが、子どもの「なぜ?」を深める STEAM教育 や 探究学習。
理科や算数などの教科を横断しながら、科学的に考える力や創造的に解決する力を育む学びとして話題ですが、家庭で実践するのはなかなか難しいものです。
そんな中、小学生の間で爆発的に読まれているのが、集英社の 『集英社最強科学まんが もしも桃太郎のおばあさんがマッチョだったら』。
発売直後からSNSや書店で話題を集め、続々重版するほどの人気を呼んでいます。
著者は、小学生の親世代にもおなじみの『空想科学読本』の 柳田理科雄先生。そして、少女漫画誌「りぼん」の伝説的ギャグまんが『めだかの学校』の森ゆきえ先生がまんがを担当!
「子どもが夢中になるまんが」を数多く生み出してきた集英社が、親子で笑って学べる“最強の科学まんが”を作り上げました。
親子二世代で楽しめるこの1冊を、ぜひチェックしてみてください。

目次
むかし話×科学=「考える力」がぐんぐん育つ!
本の構成は、誰もが知る昔話「桃太郎」をベースに、「おばあさんがマッチョだったらどうなる?」「桃はどうやって川を流れてきたの?」といった素朴な疑問を、まんがと科学の力で解き明かしていくというもの。
テンポのいいギャグまんがによって、おばあさんが筋肉隆々になって大活躍したり、桃が意外なスピードで流れたりと、笑いながら「そういえばこれ、どういう仕組み?」と考えたくなる展開が続きます。
そして、ページの後半の解説コーナーで、「浮力」「水流」「質量」など、学校の理科でも習うテーマを、子どもでもわかるように丁寧に解説してくれます。

STEAM教育の“最初の一歩”にぴったり
著者の柳田先生は本書でこう語っています。
“驚いたのは、ぼくの本をきっかけに、理科が好きになった人がいっぱいいたこと。また理系に進んで、研究者や科学者やお医者さんになった方も大勢いらっしゃることです。
そういう人たちには、しばしば「『空想科学読本』には、答えのない問題を自ら考えるおもしろさを教えてもらった」「ジャンルにとらわれず、総合的に考えるという姿勢は、今の仕事にも役立っている」といわれます。さらには「『空想科学読本』の視点は、探究学習やSTEAM教育に最適。子どもたちに、ぜひ身につけてほしい」とも。そんな声に応えて作ったのが本書です。”
(『集英社最強科学まんが もしも桃太郎のおばあさんがマッチョだったら』「はじめに」より引用)
STEAM教育というと、「特別な教材が必要」「プログラミングを教えなきゃ」と身構える方も多いかもしれません。でも本来の目的は、身のまわりの不思議を自分で考えること。
今回の本は、これまで柳田先生が空想科学読本で実践してきた「疑問を解く方法」に沿って展開されています。
<疑問を解く方法>
- step1 自分の疑問を分解する
- step2 考えるための材料を集める
- step3 材料をもとに自分で考える
- step4 自分なりの結論を出す

本を読んでいる最中はもちろん、さらに読後も、
「おばあさんが本当にマッチョだったら、どんな洗濯ができるんだろう?」
「桃が流れるスピードを調べてみよう!」
――そんな思考が生まれたら、立派なSTEAM学習体験。
理科(Science)と算数(Mathematics)の要素をもとに、想像力(Arts)を広げ、身近な素材で“実験”してみる。
家庭でできる探究学習のきっかけが、まんがから自然に生まれるのです。
集英社ならではの“読みやすさ”と“おもしろさ”
『最強科学まんが』が多くの親子に支持されている理由は、「まんがとしてのおもしろさ」と「学びの確かさ」が高いレベルで融合している点。
集英社といえば、数々の大ヒット漫画作品を生み出してきた出版社。子どもがページをめくりたくなる――その“読ませる力”が、この作品にも息づいています。

まんが担当の森ゆきえ先生はどのような気持ちでこの本の漫画を描いたのでしょうか。
「できるだけ科学の説明をわかりやすく、普段描いているギャグ漫画のノリで、読者に笑ってもらえることを一番に考えて漫画を描きました」(森先生)
“笑い”をきっかけに“思考”が始まる――そんな、まんがの魅力と科学の面白さがかけ合わさった一冊です。
子どものリアクションも本気!
読者からは、すでにこんな声が上がっています。
「笑ってたのに、気づいたら理科の話になってた!」
「“もしも”の発想が面白くて、自由研究で使いたい!」
「親子で“本気の空想”をする時間ができた」
読後に「自分も考えてみたい」と思える構成は、まさに探究学習の理想形。読むことで思考のプロセスを体験できる点が、従来の学習まんがと一線を画しています。
編集部の想いは、「“楽しい!”から始まる学びを届けたい」
この本を作るにあたって、編集部ではどのような試行錯誤があったのでしょうか。集英社の児童書編集部の吉添さんに聞いてみました。
「“まんがで科学”というアイデア自体はこれまでもありましたが、子どもが笑っているうちに、自然と考えるようになる仕組みを意識しました。柳田先生の“空想科学”の世界観と、森先生のユーモアが出会ったことで、親子で笑って読める“考えるまんが”が生まれたと思います。
“せっかく子どものために本を買っても、読まずに本棚に眠ってしまう…”そんな声をよく耳にします。だからこそ、“楽しい!”から始まる学びを届けたかったんです。まずは読んで笑ってもらう。その中に、自然と“考えるきっかけ”がある。そこがこの本のいちばんの魅力です。家庭でSTEAM教育をやってみたいけど、どうしたらいいかわからない――そんな保護者にも、まずは“読むだけで学びになる”入り口として手に取ってもらいたいです。」
“読む”から“考える”へ、家庭で広がる学びの可能性。まずは試し読み!
本書の章末には、科学的な解説だけでなく、自由研究のヒントや「自分で試してみよう」ページも収録。読んで終わりではなく、“行動につながる読書体験”が設計されています。親世代が懐かしさを覚え、子どもが笑いながら学ぶ。まさに“親子二世代で楽しめるSTEAMまんが”です。
STEAM教育に興味はあるけれど、どう始めればいいかわからない。そんなときは、まず“まんがを読む”ところから始めてみませんか?この1冊には、子どもの「なんで?」を引き出す仕掛けがたくさん詰まっています!
◆『もしも桃太郎のおばあさんがマッチョだったら』試し読みはこちら(集英社公式サイト)





