2020年の新学習指導要領の3本の柱のひとつ「思考力・判断力・表現力」に見られる通り、注目される力「表現力」。小学校でも自分の意見を発表するような授業が増えており、自分が考えていることを整理して正しく伝える力が求められています。
企画書作成やプレゼン、会議での発言など、社会人になっても求められる表現力。子どものころから自分の思っていることをまとめて書く力、つまり作文力を子どもの頃から養っておきたいところです。
ではこの作文の書き方のトレーニング、いったいいつから始めるのがよいのでしょうか。
目次
作文力の有無は8歳までに決まる!?
一生モノともいえる力「作文力」の有無が、8歳前後ですでに決まってしまう、と分析するのは、立命館小学校の国語教育アドバイザー岩下修氏。
【 岩下修 】立命館小学校国語教育アドバイザー、名進研小学校国語科顧問。だれでも書けるようになり一生使える作文の書き方を全国の子ども達や教師に発信中。“作文の神様”ともよばれている。著書『作文の神様が教えるスラスラ書ける作文マジック』(小学館)ほか多数。
「吸収した言語をいかにアウトプットするか、その能力が固まるのは8歳前後です。それまでにきちんと作文指導を受けて構成力や表現力を身につけておけば、その後もスムーズに作文を書くことができるのです。」
8歳前後までに、アウトプットの能力が固まるのであれば早い段階でうまく指導することがポイントになりそうですね。
作文を書き始めるベストなタイミングは、小学一年生!
ただ、早すぎても語彙力が足りない、書くことが難しいなどの問題もあります。作文指導をはじめるベストなタイミングについて、岩下先生はこう話します。
「作文を書き始めるベストなタイミングは、ずばり1年生です。それより早いと、まだ字をほとんど覚えていませんから、早ければ良いというわけではありません。つまり作文力を高めるには、1~2年生の2年間が勝負なのです。」
1年生になると学校の授業でひらがな・カタカナを習い始める。また、普段の学校生活はもちろん、生活科の授業の学校探検などで地域の人々と触れ合ったり、色々な体験を通じて言葉を一気に覚える時期なのだ。
「こうして語彙が増えていく1年生は、作文力を高める絶好のタイミングです。1年生は学ぶことに意欲的ですし、どんどん色々なものを記憶して吸収します。そして吸収した文字を、もっと使いたいと思う時期でもあります。単語を使うだけではなく、文章を書きたいという意欲がぐっと増すのです。」
小学校低学年の間に、できる限り自分の考えていることを整理して書く練習をしておきたいですね。
一年生の作文指導ってどうやるの?確かなカリキュラムをお望みなら教材を活用して。
「一年生になった!さぁ、作文指導」といっても、何から始めたらよいのかわからない方が多いはず。
そんな場合はしっかり作文指導のカリキュラムがある通信教育などを活用しましょう。
作文指導に定評のあるまなびwithなら、作文力をのばすために、自分の思ったことやテーマから想像したことを書くワークが一年生から毎月ついてきます。
また、国語のワークでは、物語、伝記、説明文、詩など、たくさんの種類の読解問題を解きながら、いろいろな表現に触れ、表現の武器となる語彙力や表現方法を身につけることができます。
※まなびwithは、2021年4月よりサービスをリニューアルし、「名探偵コナンゼミ」として新たにサービスをご提供しています。
ぜひ、作文を毎日の学習にプラスしよう!
いかがでしたでしょうか。これからますます必要になる、一生モノの力「作文力」。作文の書き方をトレーニングして、表現力をどんどん育んでいきたいですね。