小学生の夏休みといえば自由研究。子供たちにとっては夏休みの宿題最大の強敵とも言えますね。自由研究に取り組もう!と思っても、実験や観察などのスタイル含め、何をテーマにするかを考えることは大変…!そのため、参加することで宿題の参考になる夏休み自由研究に関するイベントは大人気。コロナ禍の影響で2020・2021年は、外出できなくても参加できるオンラインでのイベント・ワークショップも大人気でした。
今回は、2022年7月24日(日)に開催される小学生(小学3年生~6年生)対象の夏休み自由研究イベントをご紹介。脳科学者の茂木健一郎氏、京都大学野生動物研究センターのセンター長・伊谷原一博士が参加するこの夏休みの自由研究イベントは、オフライン、オンラインでの両開催です。
ぜひイベント内容をチェックして参加しましょう!予約申し込みの方法は記事の最後で!
目次
イベントの自由研究テーマは、あの動物の「ナゾとふしぎ」!
まずはこちらの2022年7月22日発売の絵本をご紹介します。
「どうぶつのわかっていること・わかっていないこと」
文・木下さとみ
画・吉森太助
監修・京都大学野生動物研究センター
(小学館集英社プロダクション)
「実はキリンはほとんど声を出さないことがわかっている。 でも、なんで声を出さないのかはわかっていない。 なんでだろう?」
このように、動物たちの生態には、すでに知られているけれどその理由が分かっていない、ということがたくさんあります。これらを、仮説を立てながら検証していくという、「わからない」を「わかった」に変える第一歩の手法でアプローチしていくという、これからの子供たちに必要な「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本です。
今回のイベントでは、この絵本「どうぶつのわかっていること・わかっていないこと」の監修に携わった京都大学野生動物研究センターのセンター長・伊谷原一博士が、脳科学者の茂木健一郎氏とともに、子供たちと一緒に「サルたちのナゾとふしぎ」を考察していきます。
イベントでは、子供たちに幸島にすむニホンザルたちの生態のナゾを考えてもらい、ナゾの検証方法を、伊谷博士と茂木先生と一緒に考えていただきます。
答えのない問いに対して、自ら考えて新しい道を拓いていく力をはぐくむ〈探究学習〉の手法を学べる、この夏休み大注目の実践的なイベントです。
イベント登壇者プロフィール
■伊谷 原一(いだに・げんいち)京都大学野生動物研究センター長・教授。京都大学理学博士。野生ボノボや野生チンパンジーの生態・行動・社会学的研究、飼育下類人猿の環境エンリッチメントや行動学的研究、アフリカ類人猿の保全活動などに携わる。
■茂木 健一郎(もぎ・けんいちろう)1962年生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学院理学系研究科修了。クオリア(感覚の持つ質感)を研究テーマとする。『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞を受賞。近著に『意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方』(KADOKAWA)など。
今回の自由研究イベントの重要キーワード「探究学習」って何?
「探究学習」という言葉を聞いたことがありますか?
探究学習とは、子供たちが自ら未来を切り開いていく力をはぐくむことを目的とした「主体的・対話的で深い学び」を実現するための学習方法で、正解のない予測困難な社会に対応するために必要なまさに現代の子供たちに必要な学習方法として注目されています。
例えば、算数などは答えがあらかじめ決まっています。これは「認知能力」によって答えを導き出せるもの。これに対して、答えがない問いを導き出すのに必要なのが下記のような力です。
- 仮説を立てるスキル
- 周囲とコミュニケーションを図るスキル
- 目標を立てるスキル
- 新しい発想で道を切り開くスキル
数値化して測ることの難しい内面的なこれらのスキルを鍛え、答えのない問いに向き合う力や問題解決能力を養うことをができるのが、「探究学習」です。
今回の自由研究イベントの事前課題を考えてみよう!
今回のイベントでは予め子供たちに事前課題を提供。参加前に自分なりの「仮説」をもって挑むことで、イベントをより楽しむことができます。
イベント事前課題
宮崎県の幸島(こうじま)に住むニホンザルは、イモを洗ってから食べる。
でも、このサルたちが、なぜイモを洗うのか、わかっていない。
幸島に住むニホンザルが、なぜイモを洗うのか、君の仮説を考えてみよう!
いかがでしょうか。
「ニホンザルがイモを洗って食べるなんてよく見るし…」と一瞬思うかもしれませんが、「なぜ洗うんですか?」と聞かれると、たくさん「仮説」が思いつくのではないでしょうか。今すぐお子さんに聞いてみたくなりますよね。
【詳細・申し込みはこちら】この夏休み、自由研究イベントで楽しく探究学習!
魅力的なゲストとともに有意義な体験ができるこの自由研究イベントは夏休み序盤に開催。自由研究を早めに終わらせて夏休みを存分に楽しみたい!と思っているお子さんにもピッタリ!
こちらのイベントは、ブックハウスカフェ(東京都千代田区)の店舗とオンラインでの、2種類の参加方法があります。 どちらも定員があるので、お申し込みはお早めに!
<参加申し込み期間>
2022年6月30日(木)~2022年7月20日(水)23:59まで
<開催概要>
日時 : 2022年7月24日(日) 15:00~16:30(14:30開場)
場所 : ブックハウスカフェ2F(東京都千代田区)
対象:小学3年生~小学6年生
参加方法: 完全予約制
参加費 : 店舗参加型1組3,000円/オンライン(Zoom)参加型1組1,000円 ※すべて税込
参加人数: 店舗参加型15組/オンライン(Zoom)参加型100組
※店舗参加の方は、小学生以下のお子様1名と、その保護者の方1名まで同伴可能です。(オンライン参加は、一端末あたり1つご決済ください) ※参加組数は先着順となります。本イベントへの参加にあたっては、キャンセル待ち等の対応はしておりません。
その他: 店舗参加型の参加者は事前課題の提出が必須です。
2022年の夏休みも引き続きコロナの影響が心配ですが、今回の自由研究イベントや実験ワークショップなどをうまく活用して、子供たちによって充実した夏休みにしたいですね!