子育て

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就学前までに育てたい5つの力! 「学習の土台」を育む幼児教育の方法って?

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幼児期の教育方法について、何をどうしたらよいのかお悩みの方は多いと思います。
幼児期は脳の成長が活発に行われるといわれています。この時期、どのように過ごし、どのような体験をすればよいのでしょうか。この時期の学びが就学以降の教育にどのようにつながっていくのか、「幼児教育」において、学習の土台を育む方法やコツをご紹介します。
お子さんにぴったりの方法を見つけるヒントにしてみてください。

 

幼児教育が必要な理由

幼児期の子どもたちは、生活や遊びの経験を通して心と身体を大きく発達させます。性格やものごとに対する見方、感じ方の「土台」ができるのもこの幼児時です。この時期に体験したことが基盤となり「学習の土台」がつくられていくのです。
つまり、それら学習の土台をよりしっかりとしたものにするための教育が必要になってくるわけですが、具体的にどのような方法があるのでしょうか。具体的に見ていきます。

何をどう育む?伸ばしておきたい5つの力とそれを育てる身近な実践方法

とはいえ、幼児教育の方法と言われてすぐに頭に思い浮かばない方も多いと思います。

ここでは、幼児期に伸ばしておくとその後の“学習やコミュニケーション”が豊かに育まれると言われている5つの力と、それらを実践する方法をご紹介します。ドリルや教材、知育玩具を選ぶときの参考にしてもらうのもよいですし、共働きなどで時間がないという方でも、意識しておくと暮らしの中で取り入れやすいと思いますので参考にしてみてください。

  

 1.   語彙力

“語彙力”はすべての学力の基礎。ものごとを考えるためにも、正しく伝えるためにも必要不可欠です。きれいな言葉、豊かな言葉のシャワーを浴びせてあげましょう。 

具体的な実践方法

絵本読み聞かせや、読み聞かせのあとに感想や主人公の気持ちについて「どう思った?」と問いかける、また、幼稚園や保育園の行き帰りの少しの時間の「しりとり」も語彙力アップに効果的です。

 

2.   見つける・予想する力

ものごとの違いや共通点を発見する力は、ものごとを“整理して理解する”のに重要な力。また、自分で予想して、確かめてみる姿勢は、見たことのない問題を解決する力を育てます。 

具体的な実践方法

普段よく行く公園が季節によって変化する様子を観察し、暑い時期と寒い時期の違いを親子で話し合ったり、子どもならではの視点で「なぜ?」「どうして?」と感じた疑問についても、「なぜだろうね?」とていねいに取り上げ、一緒に考える姿勢が大切です。

 

3.   数量の感覚

数の感覚をつかんでおくことも重要です。数字の名前だけでなく、「ひとつ」「ふたつ」などの量の感覚や「1番」「2番」といった順位の感覚もつかんでおきたいところです。 

具体的な実践方法

生活の中には、たくさんの種類の数が存在します。絵本の中に登場する数字、友達との遊びの中で出会う「二人で」「3つまで」「4番目」という数の感覚に関心を持つことができるように工夫して働きかけていく必要があります。

  

4.   筋道立てて考える力・話す力

「◯◯だった」「〇〇だから楽しい」というように、理由をつけて話したり、順序立てて話したりする力は、“国語力”の基盤になります。円滑なコミュニケーション力だけでなく、読解力や問いに対して正しく答える力につながります。 

具体的な実践方法

日常会話に以下の5つのマジックワードを入れます。

  1. 1.「要するにどういうこと?」
  2. 2.「例えばどういうこと?」
  3. 3.「他にはどんなことがあるの?」
  4. 4.「なぜなの?」
  5. 5.「どうすればいい?」

例えば、(子ども)「今日は、面白くなかった」(親)「そう、面白くなかったの。例えばどういうところが?」などを入れることで、会話を考える力と構成力を育みます。

 

 5.   手足を思い通りに動かす力

思い通りにえんぴつを動かす力や、細かな作業をする器用さ、思い通りのスピードで、思った方向に移動することができる手足の力も、幼児期の経験からつかんでいくものです。自由に動き回り、自由に描く体験がとても重要になります。

具体的な実践方法

「第2の脳」とよばれる手。脳の発達には、手や指の発達が大きく影響しているとされています。「触る」「握る」「目で追う」をくり返し、ゆくゆくは奥行き・距離感や物のしくみを学びます。とくに指先で「つまむ」遊びから、箸などの道具を使い「手と目の協応運動」を促し、脳を刺激してあげましょう。

  

幼児教育の方法を家庭で実践する上で意識するべきこと

上記に紹介した5つの力を伸ばす幼児教育の方法を家庭で実践するにあたって、気をつけておきたいこともあります。

子どもが思い通りに動いたり、話したり、考えたりしようとしているときには周囲にいる大人はしっかり待つ、そして、正解や不正解に関わらず「やってみたこと」自体を褒めてあげることが重要です。

また、やってみなければ理解できず、やり続けなければ上達しません。

紙上の勉強だけでなく、実際に触って、動いて、体感して学ばせてあげるようにすることで、子どもの「もっと学びたい」気持ちを育みます。 

幼児教育を実践するにあたっては、様々なことを心ゆくまで体験させ、やってみたことを認める環境づくりが大切であることを周囲の大人が理解しておきましょう。

 

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