子どもたちの教育で頭を悩ませることの一つといえば、「どうやって宿題をやる気にさせるのか」ですよね。
我が家でも小学2年生の娘がいますが、帰るなりランドセルを放り投げ、宿題は後まわしです。私が「宿題いつするの?」と聞くと、「今しようと思ってたの!」という返事が。
こんなやり取り、たくさんのご家庭で見れそうですね。
ポイントは「自分で決めさせること」
なかなか宿題に取り組めない娘に、私もあの手この手を試してきましたが、その中で手ごたえのあった方法は「質問すること」。
「今日の宿題はなに?」「何から始めるの?」「何が苦手?どの問題が簡単だった?」「今日はどこで宿題する?」「どっちに向かって座る?」
親の私がそう質問すると、子どもは答えてくれます。答えるということは、「自分で決めている」ということです。自分で決めて主題をやり遂げることができれば、娘は大きな達成感を感じて、宿題に対するモチベーションがアップするのです。
タスクや時間を決めてあげるのも◎
机に座ったはいいけれど、ひじをついてぼぉ~っとして何もしてない。これもよく見る光景です。
そんなときに思わず親が言ってしまう、「はい!集中!集中!」という言葉。しかし、そう
言われて集中できる子どもはなかなかいませんね。そもそも、どういう手順を踏めば集中できるかなんてわからないのです。
そんなときは
「①~⑩の問題を5分でできるかな!?」
という風に、「お題」を与えます。「集中しなさい」と命令するのではなく、タスクと時間を親が設定してあげるのです。もともと子どもは競争が大好きですから、きっとやる気になってくれるはず。
そして達成できたらハイタッチをして、一生懸命頑張った5分間を褒めてあげてください。「今集中してたね!」とさりげなく言ってあげると、子どもは「あ、集中ってこんな感じなのか!」と、気づいてくれるかもしれません。
「小さな選択肢」をたくさん与えてあげること
大人もそうですが、命令されてする仕事より、自発的にする仕事の方がモチベーションもアップしますし達成感があります。人は自分の意志で選択することを、本能的に気持ちいいことだと感じるのです。
「宿題しなければならない」という選択権のない状態が、子どもにとってはひどく苦痛に感じるものなの。例え遊びでも「今は絶対にプラレールで遊びなさい!」と言われたら、ちっとも楽しくありませんよね。
親からの「宿題しなさい」という言葉ほど、響かない言葉はないのです!
宿題をする中で、宿題をする順番、する場所、する時間、など「小さな選択」をたくさんさせてあげることが意欲につながるかもしれません。
しかし毎日親がつきっきりで宿題をすることもできませんし、「昨日はうまくいったけど今日はだめだった」なんてこともしょっちゅうです。それが子育てのつらいとこですが、手を変え品を変え角度を変え、私も試行錯誤する毎日です。
宿題は毎日のことなので、子どもも親もイライラしないような方法を考えていきたいですね。