下の子が生まれたときに、上の子の赤ちゃん返りに頭を悩ませたという方も多いのではないでしょうか。「そのうちおさまるだろう…」と、特に何の対策もしないままやり過ごしていませんでしたか?
実は赤ちゃん返りは、子どもが大きくなってからの性格にも影響する可能性があるので要注意。きちんとケアしてあげなければいけません。
目次
幼少期に甘えられなかったことが思春期にも影響する?
「もうお兄ちゃんでしょ!」「お姉ちゃんはいい子なんだから」
そんな風に言われて、自分が小さかった時に甘えられなかった子どもの中には、思春期以降に「赤ちゃん返り」をするケースもあるそうです。
小さい時の「わたしをみて」「ぼくのところにきて」といった子どもたちの願望は親が思っている以上に強く、それが満たされないことは子どもの成長に大きな影響を与えるのだと思います。
見逃さないで!意外な赤ちゃん返りのサイン
一般的には、おっぱいを欲しがったり抱っこをせがんだり…といったものが赤ちゃん返りのサインと言われています。
また、それ以外にも
・ 赤ちゃん言葉になる
・ 表情が乏しくなる
・ おねしょをしだす
・ 赤ちゃんをたたいたりつねったり、意地悪をする
・ すぐに怒ったり、泣いたりする
・ 行動が幼くなる(服を着替えさせて、ごはんを食べさせて等)
などがあります。
基本的には
「暴力やわがままで自分を激しく出してアピールしてくる子」
「自分の感情を抑えてしまって、元気がなくなってしまう子」
に大きく分かれると思います。
一見、問題行動がなくても、なんとなく元気が無かったり、今までよりも喜怒哀楽の感じが乏しかったりしたら要注意です。上の子の性格や普段の行動を踏まえて、いつもと違う点がないか観察してあげてください。
赤ちゃん返りをしている子どもの気持ちを満たす方法は?
「赤ちゃん返り」をするときの子どもの気持ちって
・ママのなかでのわたしって、いままでとかわらずにだいじ?
・ぼくのことがいちばんだよね?
という確認なのです。
その気持ちを満たしてあげるために、以下のような方法がおすすめです。
① 下の子のお世話をするときに「おむつを替えてあげていいかな?」などと、上の子に聞いてあげる。その一言で、子どもは安心することが多いです。
② 上の子の小さかった時のアルバムやビデオを一緒に見る。自分も赤ちゃんだった。お母さんが笑ってる。そんな写真やビデオを上の子と「かわいいかわいい」と話しながら見てください。
小さな子は「あなたもかわいかったよ」と言われても覚えていないでしょうが、一緒に見ることで「わたしも あかちゃんだったんだ。おかあさん、かわいがってくれてる」というのがよく伝わります。
③ 上の子にも、たくさん抱っこやスキンシップをしてあげる。必然的に赤ちゃんの抱っこは多くなるので、それに負けないぐらい上の子も抱っこを。ひざに乗せて一緒にテレビを見る。ひざの間に入れて絵本を読む。子どもが一番安心するのは肌を寄せ合うことです。
④ 下の子のお世話を一緒にする。「小さなおかあさん」になってもらうことで、「ありがとう」「たすかる」などと声をかけることも多くなると思います。お母さんの役に立てて、子どもは喜んでくれます。また、「○○ちゃんがトントンしてくれたから、赤ちゃん笑ったんじゃない!?」などで、「おにいちゃん、おねえちゃんになれた嬉しさ」を味わってもらいましょう!
赤ちゃん返りした上の子のケア、今からでも遅くない!
「あぁ、赤ちゃん返りをしたときにもう少しちゃんとかまってあげればよかった」と思ったお母さんもいるのではないでしょうか?
大丈夫!今からでも遅くありません。3歳でも、8歳でも、10歳になってからでも良いので、是非、二人の時間を作ってみてください。
「あなたがいてよかったよ」
「いつもありがとう」
「だいすき!」
「ちゃんとお母さん見てるからね」
そんな言葉を2人で過ごしている時間の中で、かけてみてくださいね。
上の子がまだ小さかったら公園に行く、手をつないで買い物に行く。など、ほんの少しの間だけでもいいので濃い二人の時間を作ってみてください。
大きくなっている子は、二人で甘いものを食べに行く、なんていうのも非日常でいいかもしれません。そんな環境になってみると、普段は言わない学校の話や悩みを話し出す子もいます。
もし、お悩みの場合はぜひ試してみてください!