子育てをしていると、「子どもはほめて育てましょう」 というキーワードをよく耳にしますよね。ほめて育てる。これは最近の子育てでは、定番化しているのではないでしょうか。
ママがよく使うその言葉、実はNG?
子どもをほめようと意識するママたちがよく使う便利な3大用語は
「すごい!」「上手!」「かしこい!」
です。みなさんも多用しているのではないでしょうか?
しかし、その奥には「もっと勉強してもらおう」「もっとちゃんとしてくれるかも」という、コントロールしようという意識が潜んでいることもありますよね。
「すごい!」とおだてて色んなことをしてもらい、「上手!」とほめて喜ばせ、「かしこい!」と伝えて、もっとちゃんとさせようとする。そんな下心・・・。でも、それはもう「ほめている」のではないですよね。
親の下心は子どもにばれる…?
「すごい!」という言葉は、子どもに「そんなことないのに・・・」と反感を抱かせてしまう危険性があります。
「上手!」という言葉は、「下手はだめなの?」という意識を刷り込ませてしまうかもしれません。また、子どもが「いまいち」と思っているものを親が「上手!」と言ったところで、 「何も見てくれていない」と落胆させるだけになってしまいます。
子どもがとても小さいうちは通用するかもしれませんが、だんだんとこちらの下心を敏感に感じ取ってくるのです。
ほめるときは、具体的にほめること
こんな話があります。
とある家で、小学生の娘さんが側転をしてみせました。決して上手ではありませんでしたが、「上手にできるようになったから私に見てほしかったのだろう」と推測したお母さんが 「上手にできたね!」と言うと、娘さんが「どこが?どうして本当の事を言ってくれないの!?」 と怒り出したというのです。
娘さんはほめて欲しくて言ったのではなく、「見て欲しい」だけなのです。 成功しても失敗しても「見て欲しい」のです。 親や大人が見てくれているという安心感だけで、子どもはたくさんの事にチャレンジできるのです。
つまりこの場合、「見たよ!前よりもきれいに回れてる」 「足がもっと伸びたらもっときれいに見えるよ」 と、以前と比べた評価や、率直に直した方が良いところを伝えた方が良かったと言えます。
子どもをほめるときの良いほめ方・悪いほめ方
そんなこともふまえ、子どもをほめるときの良いほめ方・悪いほめ方をまとめてみました。
悪いほめ方
①「ほめたら良い」と思ってむやみにほめる
②子どもの心をコントロールしようと思ってほめる
③大人が望むことをしたときだけほめる
④兄弟、友達などと比較してほめる
良いほめ方
①大人の嬉しかった気持ちを表す
「おいしい!」「うれしい!」「ありがとう!」
大人と一緒で、自分の行動が誰かに喜んでもらえることに子どもは喜びを感じて、またしてみようと思えるのです。
②経過をほめる
結果だけを見てほめるのではなく、結果が出るまでの途中の頑張りを見てほめてください。そうすることで、たとえ結果が良くなくても、ほめるポイントがたくさんあるはずです。
③具体的にほめる
漠然とした、「すごい!」よりも、「レタスちぎってくれて助かったよ」「留守番してくれたおかげで安心して仕事ができたよ」など、「自分の行動や頑張りをちゃんと見てくれているんだ」という安心感を子どもに持ってもらうほめ方がベストです。
子どもは「次もやろう」「また頑張ろう」と、次につながる意欲ややる気を育むことができるのです。
上記のようなほめ方は、子どもがいくつになっても使えると思います。また、子どもだけではなく夫婦間でも使えるほめ方ではないでしょうか?
ぜひ参考にしてみてくださいね!