最近、「うちの子がメイクやスキンケアに興味を持ち始めた」という小学生保護者の声をよく聞くようになりました。
女子小学生(JS)のリアルな本音を、小学生女児向け人気雑誌である小学館の『ぷっちぐみ』『ちゃお』編集部の視点で定期レポートする「JS研究所」のアンケートでは、多くの小学生が美容に関心を持っていることが明らかに。一方で、「まだ早いのでは?」と戸惑う保護者の声も少なくありません。
この記事では、アンケート結果から見えた、いまどき小学生の美容事情と、親子で安心・安全に美容を楽しむためのポイントを、『ちゃお』編集部のコメントを交えながら紹介します。
記事の最後には、最新の美容特集が読める「ちゃおプラス」へのリンクも掲載。ぜひ、親子でチェックしてみてください。
小学生が美容に興味を持ち始める理由は?そのとき親はどうすべき?
小学生が美容に興味を持ち始める背景には、YouTubeやSNSのインフルエンサーの影響、友達との関わりなどが挙げられます。親としては、「まだ早い」と頭ごなしに否定するのではなく、「自分をきれいにしたい」「好きな自分でいたい」という気持ちを理解し、適切にサポートしていくことが大切です。
興味を持つきっかけは“身近な存在”。小学校での事情も?
小学生が美容に興味をもつきっかけとしては、YouTubeやSNSで見たメイク動画、好きなアイドルやYouTuber、友達の影響などが挙げられます。「推しと同じメイクをしてみたい」「友達とリップを買いに行った」という声も聞くこともあるのではないでしょうか。
また、ダンスや発表会、写真撮影など、“人に見られる”シーンが増えたことも関心を高める要因となっています。
また、小学校で日焼け止めを塗ることを推奨されることもあり、単純に見た目のかわいいメイクだけじゃなく、肌をきれいに保つためのスキンケアに対しても興味を持つお子さんも増えています。

低学年の6割がメイクアイテムを持っている!美容に関する悩みは「乾燥」が1位。
2024年の「JS研究所」のアンケートによると、低学年の6割がリップクリームやアイシャドウなど、何かしらのメイクアイテムを持っていることが判明。
また、日焼け止めの使用頻度については、「夏になったら使う」と回答した高学年女子が51.4%。その他、「毎日使う」が10.4%、「週に2・3回」が4.1%と、日焼け止めを使用しているお子さんが多数を占める結果となりました。
そのほか、具体的な肌の悩みに関する質問では、多い順に「乾燥」、「ニキビ」、「日焼け」、「かゆみ」、「うぶ毛」といった悩みが挙がっています。
「きれいになりたい」「かわいくなりたい」という気持ちは、いまや思春期の入り口に立つ子どもたちの“自己表現”に欠かせない要素のひとつになっているようです。
出典)
◆イマドキ女子小学生(JS)の最新ビューティートレンド発表!低学年の約6割がメイクアイテムを持っていることが判明!3人に1人は口紅・アイシャドウ、半数がリップクリームを使用https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000104282.html
◆「JS研究所」 女子小学生1000人の「日焼け止め・肌ケア」に関する最新調査。日焼け止め、『夏だけしっかり派』と『ほぼ使わない派』イマドキ女子小学生で多いのはどっち?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000104282.html
親の対応で「美容=前向きな体験」に
小学生段階での美容への関心を「ませている」「早すぎる」と感じる保護者も多いですが、重要なのは “興味の背景”を理解することです。
見た目を着飾りたいという気持ちは「自分を大切にする」「自分に自信を持つ」というポジティブな体験にもつながります。
「かわいくなりたい」という気持ちを受け止めつつ、肌やルールを守る大切さを伝えていくことが、健やかな“美容デビュー”の第一歩です。
どこまでOK?安心・安全のために親が気をつけたい美容デビューのポイント
小学生の美容については、安全性・目的・学校でのルールなどを意識しながら、親が一緒に見守るのが理想です。

保護者のリアルな声もさまざま
「ヘアアレンジはどうやってやるの?」「肌荒れが心配」「正しい知識として、メイクの落とし方やケアのしかたなどはどうすればいいの?」――。
子どもの「やってみたい!」という気持ちを応援したい一方で、親として“安全に楽しませるにはどうすればいいのか”を模索する声が多く見られます。
――いまの小学生の女の子たちは、美容情報への接触タイミングが親世代とはまったく違います。SNSや動画を通して、より早い段階で“美容の世界”に触れる小学生が増えており、情報の取捨選択が難しくなっています。
と話すのは、『ちゃお』編集部の渡辺みらのさん。過去にはファッション誌『CanCam』編集部に所属していた経歴も。
――だからこそ、正しい知識を伝えることがとても大切。『ちゃお』誌面では“落とすまでがメイク”という視点で、洗顔や保湿の方法も丁寧に紹介しています。(渡辺さん)
やり方を知らないままなんとなく真似をするのではなく、正しい知識を身につけることが、子どもの肌や自信を守る第一歩。保護者も一緒に調べることで、親子の会話が増え、安心して美容を楽しむことができます。最近は化粧品会社が主催している小学生美容についてのワークショップも開催されているので、親子で参加してみるのもよいでしょう。
美容を“安全に楽しむ”ために参考にしたい、3つのポイント

それでは、小学生美容を安全に楽しむためのポイントにはどのようなことがあるのでしょうか。『ちゃお』の編集部が小学生に向けて美容情報を取り上げるときに特に気をつけているという、3つのポイントを聞いてみました。
- 1.お湯で落とせるものを使用する
- 2.ヘアアイロンなどの危険を伴うアイテムの使用は避ける
- 3.メイクは“変わる”ためのひとつの手段であることをしっかりと伝える
――この年頃のお子さんたちは、まだ、何にでもなりえます。アイドルや女優にも、好きな漫画やアニメ、ドラマのキャラにもなれるかもしれない。「変わりたい」と思い、「変わる」ことが好きな世代です。
『ちゃお』では、その子たちが楽しみながらかわいくなれるように、その世代の子に合うスキンケアラインや安全なメイク術を紹介していますが、「メイクをするのが正しい!」ということを言いたいわけではけっしてないです。
ただ外見だけをきれいにするのではなく、内面やそのほかの要素を磨くことも大事だということもしっかり伝えながら、その子が憧れる、なりたい姿を応援していきたいですね。(渡辺さん)
保護者としても、安全に気を配ることはもちろんのこと、お子さんが心豊かに成長するように、対話を大切にしながら一緒に取り組みたいですね。
まとめ「小学生の美容」=「自分を大切にする第一歩」
美容は単なるおしゃれではなく、“自分を好きになる”体験のひとつです。
外見を整えることは、自己肯定感を育むきっかけにもなります。
保護者は「禁止」よりも「共感」と「見守り」の姿勢で、子どもの好奇心をサポートしていきたいですね。
最後に、『ちゃおプラス』では、小学生でも安心して読める美容特集を多数掲載中。スキンケアの基本から、話題のコスメ紹介まで、楽しみながらかわいくなれるコンテンツが揃っています。
◆『ちゃおプラス』の「ファッション&ビューティー」コンテンツはこちら
ぜひチェックしてみてくださいね




