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幼児から図鑑に触れて、将来ずっと役立つ探究心を/図鑑NEO×ドラキッズ 「どこでもずかん」

幼児のうちから好奇心や探究心を育てるために親子で図鑑を楽しむ方も多いと思います。

動物や植物、昆虫、人体、天気、宇宙……など、さまざまな分野で興味の幅が広がったり、視覚的な理解が深まったりするほかにも、自然に調べ学習の基礎が身につくなど、幼いころから図鑑に慣れ親しむメリットはたくさん。

今回は、累計約200万部、小学館の「プレNEO図鑑シリーズ」担当編集長の青山明子さんにインタビュー。幼児のうちから図鑑に触れるメリットや、図鑑NEOシリーズならではの特長、さらに、「小学館の幼児教室ドラキッズ」のリニューアルにあわせて制作された「どこでもずかん」についても紹介します。

 

 

幼児期に育んだ探究心は、将来の意思決定に大きな役割を果たす

 

――幼児期から探究心を育むことについて、青山さんご自身はどのような考えを持っていますか?

 

「まず、我々人間は、 何も知識を知らないところから、『なんで?』『どうして?』ということを繰り返して物事を探究していく生き物だと思っていて。でも現代はデジタル化の影響もあって便利になり、答えを探し求めなくてもいいことが増えた気がするんですね。さぼっていても生きられちゃうのでは、と薄々感じていて」

 

――何も知らない子どもですら、「なんで?」を繰り返す機会が減っているかもしれない、と。

 

「はい。なので、幼児期から探究する心を見つけて伸ばす、ということをしてあげたいですね。とにかく『こういうことに興味がでるかも!』というような種まき作業をたくさんしてあげることが大事だと思います」

 

「プレNEO図鑑シリーズ」担当編集長 青山明子さん

 

――そもそも、幼児期に探究心を育むメリットや効果はどのようなところにあるのでしょうか。

 

「私自身は、幼いころに気に入っていたいくつかの絵本の絵が、大きくなって、いわさきちひろさんのものだとわかったんです。その後美術館に行ったり、高校時代に美術部に入ったり、大人になって就職するときに出版に関わりたいと決意したりといった経験があります。

幼児期に何かに興味を持ち、探究心を育んだかどうかというのは、将来、自分自身や、やりたいことを突き詰めていくような場面、大事なことを決める場面で大きく影響するんじゃないかなと私は思っています」

 

 

好奇心をどんどん引き出す!広げる!図鑑の特長とは?

 

――なるほど。では、幼いころから探究心を育てるのに図鑑はどのように活用できるのでしょう。

 

「子どもたちの探究の機会が減っているからこそ、活きてくる図鑑の特長があります。例えば、トンボを調べたい子が、『昆虫』の図鑑でトンボ目のページを開いたとして、そこにはオニヤンマだったり、いろんな種類のトンボがのっていたりしますよね」

 

――自分が調べたいもの以外のものも目に入りますね。

 

「トンボと関連した、例えば『トンボのなかま分け』なども掲載されていて、さらに、『イトトンボのなかま→〇ページ』というように、別のページを案内されたりして、またいろいろなことを知ることができる。

知りたかろうとなかろうと、目に入る、ということが大事です。好奇心を芋づるに付いた子芋のように引き寄せられるという、図鑑の特長をぜひ活用してほしいです」

 

 

はじめての図鑑選びの際はぜひ注目!情報をリアルに届ける細密イラスト&情報の信憑性の高さ

 

――図鑑には子どもの興味をどんどん引き出す仕組みがあると。ちなみに、図鑑NEOならではの工夫にはどのようなものがあるでしょうか。

 

「ページを見たときの子どもの目が、滞空する時間をなるべく多くするように作っています。例えば、動物や植物のイラストは見てほしいポイントすべてを一枚絵に収まるように描いているんです」

 

▲細密イラストの一例。冬毛のウサギと夏毛のウサギが描かれた一枚絵では、耳の形、足の裏、背景で住んでいる環境がわかったり、季節で違う毛並みの様子が一目でわかったりする。

 

 

――なるほど、「足はどう?」「毛は何色?」といった風に、1枚の絵だけで情報量が多く、相当な数の気づきになりますね。親子で見る場合にも、たくさんコミュニケーションができそうです。

 

「植物にしても、咲く花と共につぼみもあり、葉っぱは裏も表もわかるし、根っこもちゃんと見られて……自然界ではそんな都合のいい条件の写真はなかなか撮れませんよね。写真の他にも細密なイラストをしっかりと掲載しているのはそういう意味合いで、とにかく子どもたちのページの滞空時間を長く、さらに、何回でも興味を持って見られるように作っています」

 

――写真も相当こだわっている印象があります。

 

「漁師さんの釣果である深海魚を、カメラマンと編集者がすぐに出動して、色が変わってしまわないうちに撮影を行うということもあります。あるいは植物ではしおれる前、すぐに撮影ができるようにカメラマンの車のラゲッジが簡易的なスタジオ風になっていたり。とにかく、ひとつひとつの個体、生体を、絵できちんと見せることと、写真の場合はリアリティを求めるのに手間ひまを惜しまないということが、図鑑で最も大事である情報の信憑性に繋がっていると思います」

 

――図鑑の収録の順番なども、系統別、進化別というふうに、きっちりとしていますよね。

 

「監修の先生方の指導の下、学術的な系統分類に則った展開になっているので、『3歳から高学年まで』と謳ってはいますが、大人でも使える構成で、本当に長く使える図鑑なんです。そういう意味でも、初めての図鑑としてとてもおすすめです」

 

ステップを踏みながら幼児の探究心を育てる、ドラキッズの「どこでもずかん」&「探究シート」

 

――図鑑NEOにつながる図鑑として、3歳から対象の「プレNEO図鑑」シリーズもあり、これらが今回ドラキッズとコラボした「どこでもずかん」のもとになっていますね。

 

「プレNEO図鑑は、例えば『きせつの図鑑』だと、図鑑NEOの昆虫、動物、植物などを横断的に切った、いろいろ図鑑ですね。特長としては、親向けの『体験につなげるヒント』があります。これには、お子さんが小さなうちは、図鑑で知ったことでもとにかく体験に繋げてほしいという想いがあります。

あとはちょっとしたクイズなどもあります。『ふしぎの図鑑』では、色の名前の由来とか、ミノムシの『ミノ』、鬼のかくれみの、ってなんでしょう、とか。自然科学に限らず関連することを載せて、語彙や知識を子どもがどんどん増やせるようにしています」

 

――ドラキッズの新カリキュラム用に制作した「どこでもずかん」には、さらにどんな工夫がありますか?

 

「ドラキッズは年齢別にクラスが分かれているので、そのステップアップ感を意識して監修しました。もちろん、ドラキッズ側から、3歳は『やさいとくだもの』、といった風に、分野テーマはもらっていましたが、編集する立場として、子どもたちの成長にあわせた、次第に視野を広げていけるような裏テーマのようなものを設定して制作しました」

 

▲3歳児向けでは、野菜、果物、季節などを見ていく際に「同じ」「違う」を意識しながらどんどんページをめくれるようなつくりに。 4歳児向けのテーマは多様性。いろんな仕事を紹介したり、ひとつの食品を取り上げ、それに関わるいろんな工程を見せるなど、自分だけじゃなくて「他」のものがあることを意識させるつくり。 5歳児向けには、世界のこと、世の中のことを取り上げ、少し先の未来を想起させるつくりになっている。

 

 

「また、子どもがいつでもどこでも気軽にあつかえるようなハンディサイズの図鑑になっているので、写真やイラストをたくさん置きながらもすっきりと見やすくなるよう、全体の流れや統一感を大事にしています」

 

――ドラキッズの授業では、「どこでもずかん」と連動したオリジナルの「探究シート」を使って発表の場を設けるなど、アウトプットも行うんですね。

 

「まず、アウトプットできるという経験は貴重ですよね。『どこでもずかん』や図鑑を使った探究学習をした後に自分が調べたりわかったことを発表する、ということが素晴らしい。また、教室で、同じ世代の子がどういうことを考えているのかを知ることができるのは大きなメリットだと思います」

 

――では最後に、今から図鑑を使って探究学習をしていく子どもたちにどんな期待や想いをお持ちですか?

 

「先に述べたとおり、小さいころの探究心の種が、将来の進路や目指す職業につながるような興味として芽生えてくれるといいなという想いで、私自身、図鑑制作に携わっています。図鑑NEOやプレNEOシリーズ、今回のドラキッズの『どこでもずかん』がきっかけで興味や世界がどんどん広がっていきました、というような声が将来聞けたなら、本当に嬉しいですね」

 

青山明子さん プロフィール

小学館 第三児童学習局 エキスパートプロデューサー 「プレNEO図鑑シリーズ」担当編集長。 <ここに100字ほどで追加文ご用意いただけますでしょうか>

 

 

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