特に小学生にとって、夏休み明けの新学期は、生活習慣の乱れや環境の変化、学びのステップに伴うストレスでメンタルが不安定になり、学校に行き渋ったり、不登校になりやすい時期。
急に自分の子どもが不登校になってしまったとき、「どう声をかければいいの?」「なんとかして行かせたほうがいいの?」と、親はその対応に困ってしまうと思います。
そんな不安を解消するために、子どもの気持ちやとるべき保護者の対応について具体的に解説する無料オンライン講演会を、9月27日(土)に開催します。小学生のお子さんがいる保護者が対象です。
講師は立正大学副学長・心理学部教授でスクールカウンセリングを専門とする永井智先生。
この記事では、不登校の現状や保護者の対応、イベントの詳細について、永井先生のコメントを交えながらご紹介していきます。
目次
「不登校・行き渋り」の現状と、保護者の望ましい対応は?
小学生が夏休み明けに不登校になりやすい原因としては、夏休みから続く生活習慣の乱れや、久しぶりに会う友人との関わり方のストレス、勉強のストレスなどがよく挙げられますが、子どもによってその状況はさまざま。子どもと関わる上で大切なのは、その状況の判断と、周囲との連携であると永井先生は話します。
――不登校の数は毎年増加しており、文科省の最新の集計によると、不登校の児童生徒数は令和5年度において約35万人となっています。これは全児童生徒の3.7%であり、クラスに1人は不登校の児童生徒がいることになります。
不登校の背景には学業や人間関係、生活習慣など様々な要因が存在します。中には原因がはっきりしないような場合もあります。また、お子さんの状況によっては、直ちに登校を再開することが好ましくないような場合もあります。
そのため、お子さんの状況をしっかり見つめながら、学校や外部機関と連携しながら、子どもにかかわっていくことが大切です。(永井先生)
不登校に保護者が落ち着いて対応できるように
家庭でのお子さんとの関わり方については、子どもの体調の変化などを見逃さないようにすることや、子どもの話にしっかりと耳を傾けること、規則正しい生活を送ることなどに気をつける、といったことがよく紹介されています。
しかし、それでも長引いてしまう場合や、そもそも急に学校に行きたくないと言われた場合に、どう子どもと接したらよいのか戸惑う保護者が多いはず。今回の講演会は、そのような保護者の方に向けて、心の持ち方についてフォーカスしてお伝えするものです。
――このオンライン講演会は、子どもが学校に行き渋っている、あるいは行き渋る兆候があり不安を感じていらっしゃる方々、特に、まだ専門機関等に相談をしていない、相談しようか迷っている方々を対象としています。
子どもが学校に行くことを嫌がると、保護者の方自身、不安な気持ちや混乱した気持ちを経験すると思います。時には自分の子育ての方法を責めたり、逆に子どもに強く当たってしまうこともあるかもしれません。今回の講演が、お子さんにとってより良い方向性を、落ち着いて考えていけるような機会になれば幸いです。 (永井先生)
「子どものSOS」に対応できる、保護者の姿勢を学ぼう!
――不登校の多くは子どもの発するSOS。不登校という形であれ、SOSを出すことができることは重要なことです。当日は、子どもの学校への行き渋りや不登校についての基本的な知識や、保護者の方自身の気持ちの持ち方や対応の方向性などについてお話しします。(永井先生)
無料のオンライン開催で小学生の保護者なら誰でも参加できるのが嬉しいこの講演会。
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- 学校の行き渋りが心配…
- 急に学校に行きたくないと言われたら、親はどうすればいい?
- 集団生活や人間関係がちょっと苦手な我が子との向き合い方は?
上記のような不安や疑問をお持ちの方は、ぜひ参加を検討してみてください。
申込締切は9/25!【小学生保護者向け】無料オンライン講演会「学校がしんどそう…?そんなとき親ができること」概要

開催日時:2025年9月27日(土)11:00-12:00
講師:永井 智 先生 (立正大学 副学長・心理学部教授)
場所:オンライン開催
参加費:無料
対象:小学生のお子さんがいる保護者
申込締切:2025年9月25日(木)15:00