学習

学習に関するカテゴリです。お子さんが積極的に学習に取り組めるようになるためのコツ、環境づくり、専門家のアドバイスなどを中心にお届けします。

宿題嫌いの子どもをやる気にさせる!賢い親がやっている方法とは?

子どもたちの宿題、親は手伝うべきなのでしょうか?

中学生・高校生と比べて学習内容が簡単である小学生の時期であれば手伝ってあげるのは簡単ですが、良かれと思って宿題を手伝いすぎると、逆に子どもの自主性を損なうこともあるので要注意。「誰かがやってくれる」と他人の助けを待つクセがついてしまう恐れも。自主的なやる気がなくなるのは心配です。

ただ、親がうまく宿題を手伝ってあげることで、子どものやる気を引き出してあげることもできるのは事実。

今回は、小学校低学年のお子さんを持つ保護者のかた必見、子どものやる気を引き出す宿題のサポート方法をご紹介します。

宿題のやる気をなくす親の行動3つ

まずは、子どものやる気を削いでしまう親の行動から確認します。

<怒る>
子どもが宿題をやらないからと言って、親が怒ってはいけません。ネガティブな言動はなおさらやる気をなくさせるのがオチです。

<無理やりやらせる>
強行手段をとることも、ときには必要かもしれません。しかし毎日のように無理強いしていると、当然やる気をなくします。

<無視する>
どうせ言ってもやらないからと言って、無視をするのはNG。子どもへの関心を捨てずに接してあげてください。

宿題のやる気の出し方7つ

では一体、どうすれば小学生の子どもたちはやる気を持って宿題に取り組むようになるのでしょう。やる気の起こらない原因にも触れながら、以下に7つの方法をご紹介します。

<机の掃除にとりかかる>
小学生の子どもにとって宿題へのハードルは意外と高いものです。
にも関わらず、いきなり宿題へ取り組ませるのは、あまり上手いやり方とは言えません。
どうしても子どものやる気が出ないようであれば、まず宿題の準備だけをやらせるのがベター。机の周りを片付けたり、鉛筆・赤ペンなど宿題に必要な文房具を整理したり、とにかく宿題の前準備だけをさせてみましょう。

仕事にも当てはまるのですが、大きなハードルにとりかかる前に、目の前の小さなハードルをクリアしていくことで、徐々にやる気スイッチが入っていくという方法です。

<単純な問題から>
上で解説した掃除の原理と同じ方法です。
人は大きな作業にはどうしても躊躇してしまう性質があります。しかし、比較的小さくて楽な作業からこなしていく内に、だんだんと大きな作業にもとりかかれるようになるのです。毎日の宿題にかぎらず、塾や夏休みの宿題のような大量の作業が必要なときにも使えるノウハウです。

<宿題の意味を話し合う>
子どもはよく「なんで宿題しなきゃいけないの?」なんて聞いてきますよね。
「そんなの当たり前!」なんて言ってはいけません。子どもだからと軽くあしらわずに、しっかりと一緒に考えてあげましょう。宿題を出している担任の先生に直接聞いてみるのもOK。今日習ったことの復習、学習内容の定着、毎日の学習の積み重ねで得られる学力……どの角度でも自分なりに納得できる答えが見つかれば、自ずとやる気を高めてくれるはずです。

<ご褒美をあげる>
ご褒美で「釣る」のは、ちょっとズルい気がして、気が引けるという方もいるのでは?
しかし人間は誰しも、何かしらのご褒美に引き寄せられて勉強するものです。

ご褒美と言っても、「宿題が終わったら何かをあげる」のではありません。ポイントは、「宿題を始めた段階で褒める」ことです。

なぜかと言うと、宿題をやるという行動自体が大切なのだと子どもに解ってもらうためです。

親子コミュニケーションもカギに

小学生の子どもに宿題をやる気になってもらうための効果的なポイントとしてさらに挙げられるのが、家庭で宿題をする際の親子のコミュニケーションのあり方。具体的にみていきましょう。

<親の近くで勉強させる>

特に小学校低学年の子どもの場合、親に見られているとそれだけで安心します。もちろん、ただ近くにいるだけでなく、たまに優しく声をかけてあげるとさらに効果アップ。

その時には、厳しく命令したり、尋問するようなことは避けましょう。子どもの宿題への気持ちに共感してあげることだけで十分です。子どものやる気は、子どもの内側から出るもの。親はそれをサポートすることに徹するのが良いでしょう。

<やる気になるのを待つ>

ハナから子どもが全く宿題にとりかからない場合、誰だってガミガミ言いたくなります。しかし否定的な親の言動で子のやる気をそぐのはNG。もしやる気を出して宿題に取り組んでもらいたいなら、辛抱強く待つことが大事です。

そして少しでも子どもが宿題をやる素振りを見せたら、そこがチャンス!やる気になったことを褒め、計画を自分で立てさせてあげるのが大切。そこで親が命令してしまうと、せっかくのやる気を潰してしまいます。

<終わったら宿題を見てあげる>

宿題が終わったら、子どもに宿題を見せてもらいましょう。
何も、間違いを指摘したり、訂正させる必要はありません。終わらせたこと自体を褒めてあげましょう。「よくやったね」それだけで子どものやる気スイッチは入るのです。

以上、小学生の子どものやる気を引き出す宿題のサポート方法をご紹介しました。

「賢い親がやっている方法」としてご紹介しましたが、これらの方法の大半は、実は大人でも通用する方法です。子どもにやる気を持たせるには、まずは子どもの自主性を損なわないように注意してください。
そうすることで、子どもが本来持っているやる気を無理なく引き出すことができます。ポイントを掴んで仕組みとして日々の家庭での生活にうまく取り込むと、お子さんの宿題もどんどんはかどるでしょう。

子どもが宿題をやってくれない…と悩んでいるお父さん、お母さん、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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