子育て

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読書好きの小学生になるには?読書のメリットや小学生におすすめの本も紹介!

読書と学力の相関については広く知られており、小さなころから読み聞かせをしてもらってきたお子さんの中には読書が大好きになった子もいるのでは。

一方で、小学生にもなると子どもたちの興味の幅が増え、活動範囲も広まり、さらに、近年YouTubeなどの動画配信サービスも充実しているため、小学生の生活の中に読書を取り込んでいく苦労もあるように思います。

今回は小学生の生活の中に読書をうまく取り込む方法や、本のジャンルの選び方、小学生におすすめの児童書などについてご紹介。

ナビゲートするのは、小学館の通信教育「名探偵コナンゼミ」を運営する小学館集英社プロダクションでたくさんの保護者のお悩みを解決してきた石山絵麻先生です。

 

 

読書好きな小学生に!4つのメリット

絵本はその名の通り、紙面いっぱいの大きな絵とともにそこに添えられた短い文章を読み進めていくため、お子さんたちは絵を手掛かりに物語の世界を想像して楽しむことができます。

しかし、児童向けの多くの書物は、絵は小さな挿絵程度、ページの多くの部分を文字が占めています。

読者は文字を読み進めながら場面の情景を空想し、例えば、極寒の北極や灼熱の砂漠、うっそうと木々が茂る密林やクジラの泳ぐ大海原に出かけることができます。

ページをめくって文字を追い、登場人物の言葉から喜びや悲しみ、驚きや怒りを味わうことだってできます。時も場所も自由自在、現実の世界では思いもよらない体験をすることができるのも、想像力を駆使して読み進める読書の醍醐味ですね。

そんな読書がもたらす良い効果について考えてみましょう。

   

メリット1:読解力がつく

読書によって想像力が豊かになると、場面の様子の移り変わりやさまざまな感情の違いを理解できるようになります。

この力は、立場や目線を限定して答えを考えなければならない読解問題を解くときにも必要とされます。だれの気持ちになって考えるのか、場面の描写から何を読み取るのか、などを判断する力は、たくさんの本に触れ、楽しんだ経験で育ちます。

 

メリット2:コミュニケーション能力の向上

読書によって他人の立場で考えることができるようになるとコミュニケーション能力が上がり、お友達との関わり方も良い方向に変わっていくという、うれしい変化も期待できます。

 

メリット3:集中力が高まる

映像の情報や音声情報とは異なり、本にあるのは文字だけ。文字から場面をイメージする必要があります。文字を追いながらその世界に没頭していくその作業自体が、集中力をつけるのに役に立ちます。

メリット4:語彙力アップ

知らない言葉や初めて見る漢字、比喩などの新しい表現方法に触れることができ、語彙力が目覚ましく向上します。新しい言葉を知ると生活の中でちょっと使ってみたくなりますよね。使うと言葉の感覚がどんどん養われます。

とくに漢字は、訓読みだけでなく、新しく知った熟語の意味と使い方を身につけることで作文の表現力までもが大きく伸びていくのですから、読書がいかに有意義なものであるか、感じていただけると思います。

  

 

小学生の保護者必見!読書を促す方法

お子さんに読書を好きになってもらう、読書を生活の一部にしてもらうためにできることを
いくつかご紹介したいと思います。

 

小学生でもまだまだ読み聞かせ!

本を自分で選び、自分で読むことは大事ですが、小学生のうちはまだまだ読み聞かせが有効な年齢でもあります。

自分で読むことも、読み聞かせてもらうことも、同じぐらい大切なことです。学年が上がったからと言って、難しい本を読む必要はありません。

どんなに短くても、どんなに易しい内容でもOK。楽しい、おもしろいと思える本を探してみましょう。大事なのは読んでほしいという欲求を満たしてあげること。そうすれば本が大好きな子に育ち、今度は自分で先へ先へと読みたくなってくるはずですよ。

  

 

親子で一緒に図書館へGO!

図書館が近くにあれば、お子さんといっしょに行き、易しいものでいいので、いろいろなジャンルから借りましょう。これを続けると、どんなジャンルが好きなのか、どんな本に興味を示すのかが分かってきます。

物語ばかりがよいわけではありません。おうちのかたが楽しげに読んでみせると、興味を示してくれるかもしれません。5、6冊借りてきて、そのうち1冊だけでも開いてみることができれば、それでOKです。

あくまでも無理強いしないで、3ページだけ読んでみよう、とか、ちょっとだけ読んであげようね、など、いろんな方法でアプローチしてみましょう。少しでも興味を覚えれば集中できるはずです。

 

居間にそれぞれの本を置いて読書タイム!

読んでみたい本が決まったら、家族が長い時間をいっしょに過ごす居間にそれぞれの本を置いてみましょう。そして時にはテレビを消してみんなで読書を楽しむ時間を作ってみてください。

読書をする家族の姿を見せるのが有効。長い時間でなくて構いません。最初は10分程度で十分です。

「本が身近にある生活」が自然なものになるのがベスト。時には同じ本を家族みんなで読んで、感想を話し合うのも楽しいです。

 

電子書籍で読書に挑戦!

最近では電子書籍も充実しています。児童書もたくさん電子化されていますね。
紙の書籍には見向きもしないけれど、タブレットやスマートフォンなら読んでくれそう、というお子さんであれば、健康面への影響に配慮しながら進めてみてはいかがでしょう。
持ち運びも簡単ですので、お出かけの移動時間にも読むことができますね。

  

 

読書嫌いな小学生でもOK!こんなジャンルもおすすめ

物語よりも、理科・社会の分野にかかわる読み物に興味を覚えるお子さんもいます。好きなことを十分に深めていくのも大事なことです。広がっていくための入り口にもなるでしょう。

まずは説明の文章に触れることが大事ですね。そして次には、興味を持った生物などについて書かれた「ファーブル昆虫記」などの読み物を薦めてみるのもいいですね。

 

また、お子さんの読書習慣に関してよく質問されるのが「興味のある昆虫の図鑑ばかり読んでいますが、よいのでしょうか。」「漫画が大好きでよく読んでいるのですが、これは読書でしょうか。」といったことです。結論としてはどちらもOKです。

 

漫画についても、お子さんは想像を働かせながら読んでいるのでいるのではないでしょうか。読書の入り口と捉えましょう。そのうえで、どんなジャンルに興味があるのかを探っておき、漫画の歴史ものや偉人伝などから読書の楽しさを味わい、活字の世界に移ってきてもらえたらうれしいですね。

低学年向けはこちら

中学年向けはこちら

高学年向けはこちら

低学年・中学年・高学年という振分けは目安です。お子さんの興味を優先してくださいね。

 

 

「読むことの楽しさ」を身につける小学生向け通信教育の名探偵コナンゼミ

実は読書の習慣を生活の中に取り入れられる通信教育が、名探偵コナンゼミ。

充実の読解問題で、文章を読む機会を増やし、読解力を伸ばします。

 

充実の作品数は主要教科書の約4.2倍

名探偵コナンゼミ 通信教育の国語で掲載されている作品数は、小学校で使われる主要教科書ののなんと4.2倍!

小学生が読書に興味をもつ!さまざまなジャンルの読解問題

小学生が興味を持てる内容の、物語、詩、説明文、伝記、エッセイといった様々なジャンルの読解問題を毎月出題。中には人気シリーズや誰もが知る名作も。「続きが読みたくて図書館で借りた」という会員の声も。

学年に見合う読解力+αの読解力を習得

名探偵コナンゼミでは読解のコツを体系化。学年ごとにステップアップし、該当学年より少し背伸びした読解問題にもチャレンジできるので、学年に見合う読解力+αの読解力を身につけることができます。

 

著者プロフィール

石山絵麻 先生
小学館集英社プロダクション コンテンツ開発室所属。長年、教育事業に関わり、数々の保護者の学習周りのお悩みを解決してきた家庭学習のプロ。
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