小学生のお子さんが頭を悩ます宿題の一つに「作文」がありますね。親御さんの中にも、子どもの頃は作文が苦手だったという方も多いかもしれません。
かくいう私も小学生の頃は作文が苦手でしたが、作文の書き方のちょっとしたコツを覚えて、現在はライターという仕事をしています。
そもそも作文が書けない原因って何?
作文が苦手な子どもの話を聞くと、たいていの子は「何を書いたらいいのかわからない」と言います。しかし、子どもたちはきちんと指導を受ければ、時間はかかっても作文を書くことはできるはず。ですから、書こうと思えば書けるのです。
そう考えると、実は子どもたちは「何を書いたらいいのかわからない」のではなく「作文の書き方がわからない」だけなのではないでしょうか。
まずは思ったことや出来事を書き出してみよう
いきなり原稿用紙に書こうとすると、きれいな文章を書かなければいけないというプレッシャーから、余計に作文への苦手意識が大きくなります。
まずは原稿用紙ではなく、チラシの裏紙やメモ帳などを用意して、思ったことやそのときに起こったことを書き出してみましょう。
例えば運動会の作文なら「クラス対抗リレーで1位になれてうれしかった」とか「ダンスの振り付けを少し間違えて恥ずかしかった」など、箇条書きでもOK。とにかく思ったことを何でもいいので書き出してみます。
そこから話を膨らませる
思ったことを書き出せたら、「なぜそう思ったのか、その出来事はどうして起こったか」を考えてみましょう。
先程の運動会の作文の例なら「リレーの練習を続けたから」「バトンを受け継いだ時は2位だったが自分が追い越した」とか、「ダンスの練習では完璧だったのに、隣の子が振り付けを間違えてつられた」など、その時思ったことや実際にあった出来事に補足するようなかたちで話をさらに具体化させます。
文章化し、構成を決め、書き出す
ある程度話が膨らんだら書いていく順番を決めましょう。読みやすさを考えて、時系列で文章を組み立てるのがベスト。
順番が決まったら原稿用紙の出番です。下書きしたメモを参考に書き進めていきましょう。原稿用紙の枚数に満たないと思ったら、全体のバランスを見て書き足らないと思う項目を見つけて文章を加えていきます。
まとめ
私たち大人は、パソコンで入力を間違えたらバックスペースキーで簡単に修正できますが、子ども達は消しゴムできれいに消さなければいけません。文章の構成を間違えたら、消す範囲も増えていきます。お子さんも、こうした作業を懸念して原稿用紙に書き出すのに抵抗を覚えているかもしれません。
頭の中で文章とその構成を決めてから書き出した方が無駄な手間が省けますし、いい作文が書けるはずです。お子さんにも、こんな作文の書き方をアドバイスしてみてくださいね。