小学生にとって、春休みは他の夏休みや冬休みと違い、宿題もなくのんびりと過ごすことができる貴重な休暇!一方で、思った以上にゆったりとしすぎて生活リズムが乱れたままで新学期を迎えるという小学生のお子さんも多いようです。
春休み期間は短いですが、その間でもしっかりと計画的に過ごすことで新学年での小学校生活を充実させる一歩にもなります。
この記事では、小学生向けに、春休みの過ごし方について、1日のスケジュールの立て方のポイントを学年別の学習時間や勉強のコツなどに触れながら紹介していきます。
進級準備ができる小学生にとって大事な春休み期間を充実させましょう!
目次
春休みの小学生の学習時間のめやすについて知ろう!
まず、スケジュールを立てる前に、小学生の1日の学習時間について触れていきます。
学校の授業がある期間は、宿題以外の勉強の時間について「学年×10分」を目安に考えます。
1年生なら、1年生×10分=10分・・・・6年生なら、6年生×10分=60分
といった具合です。
春休み期間など、終日を自宅で過ごす日は、この時間の2~3倍を勉強の時間として設定しましょう。
春休みについては、新学年で計算するのがよいです。新2年生なら、(2年生×10分)の2~3倍なので、40~60分が1日の勉強時間となりますね。
もちろん、お子さんの生活リズムやペースにあわせて設定してください。
勉強の時間は、学校の授業と合わせて、朝(午前中)に!
勉強をする時間帯については、通常、学校で過ごす時間から始めるのが理想的。
午前中は高い集中力が保てるとも言われているので、無理なくぜひ午前中に学習時間を組み込むようにしてください。
毎日何かに取り組むことを目標にするのもおすすめ!
春休みのスケジュールを立てる際に組み込むとよいのが、毎日継続して行えること。
例えば、読書や、掃除、家の手伝いなど、毎日のスケジュールに継続して組み込めるものを選び、それを毎日こなすことを春休みの目標として設定するのもおすすめです。
「毎日30分間読書する」
「毎日勉強前に部屋を掃除する」
などなど、普段習慣化したくても時間に追われてできていないこともあるはず。進級後も身につけておきたい習慣をこの春休み期間中にはじめてみることができるとよいですね。
遊びや調べ学習も取り入れて子どもの興味を広げよう。
また、せっかくの春休み。身近な体験を通して好奇心を育むことも意識したいですね。
特別にそのような時間を設定するとなると急にハードルが上がる気もしますが、もっと気軽に考えてみましょう。
例えば、卵をあたためると固まることや、レモン汁と牛乳を合わせると凝固することなど、料理の手伝いをしている中で体験できることも、小学生の好奇心をくすぐるでしょう。
そこから実際に図書館に出向いて気になることを調べたりするのも楽しそうです。
また、毎日単純に読書をするだけじゃなく、理科や社会の学習漫画で知ったことを遊びでも試してみるなど、実際の体験までつなげられるとよいですね。春休みの楽しい思い出にもなるはずです。
勉強時間を主軸に春休みのスケジュールを組むときのコツ!
例えば、
新2年生(春休みの勉強時間の目安:40~60分)⇒15分程度の勉強時間を1セットとして4本
新3年生(春休みの勉強時間の目安:60~90分)⇒30分程度の勉強時間を1セットとして4本
とお子さんに無理なく集中力が続く時間で4分割程度にし、合間に気分転換タイムを取り入れながら取り組みましょう。
いくつかコツをご紹介します。
★予備の時間を必ず設定。
詰め込みすぎは厳禁!ほかの予定等を見ながら予備の時間もしっかり作っておくと、せっかく計画したのに消化できないということも防げますし、お子さんの様子を見ながら日によってペースを上げたり下げたりも可能になります。大事なのは続けること。無理なくスケジュールを立てましょう。
★開始時間をとりあえず設定!終わったら自由時間に。
8時から計算問題⇒終わったら自由時間⇒9時から漢字のおさらい、という風に、ぴったりの時間を設定しておくと取り組みやすく、早く終われば自由時間が増える!というモチベーションにもなります。
★午前中に多めに消化するように心がける
4本に分けた場合であれば、午前中に2~3本取り組んでおき、午後の早目の時間に残りをこなしてしまいます。そうすると、予備の時間を好きに調整することもできますね。
★褒めるポイントは「集中できたか」「早く終えられたか」
毎日続けることが第一目的です。お子さんが「また明日もしっかり頑張ろう!」というモチベーションを持てるように、設定した時間に集中できていたこと、早くこなすことができたことに重きを置いて大いに褒めましょう!
【意外な落とし穴?】小学生が春休みの学習で避けたい教材
小学生の春休みの勉強で、市販のドリルなどを使って復習問題に取り組む際には注意が必要。
特に、お子さんの学年より下の学年のドリルに取り組むことはできるだけ避けましょう。
よく耳にするのが「4年生になるのにかけ算があやふやなので2年生のドリルで特訓させないと!」というもの。すいすいできて自信がつくかも……という親心かと思いますが、でも実はこうすることでお子さんのモチベーションを下げてしまいがち。
「次は4年生になるので頑張ろう!」と思っていたのに、「できないから下の学年のドリルをやらされているんだ」と感じたり、間違ってしまった時に「こんな下の学年の問題も間違ってしまってやっぱり自分はできないんだ」と自信を失ってしまうことも。
お子さんのモチベーションを下げ、勉強に対してネガティブな気持ちを持たないように、下の学年のドリルだとはっきりわかるもの使うことは避けましょう。
また、春は新学期からの学習教材を検討する時期でもあります。進級前の復習教材や予習教材なども充実している教材もあるのでぜひチェックしてみましょう!