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小学校入学までに求められる力がいつのまにかついていく! 「まなぼうワークブック」活用リポート(前編)

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家庭でも幼稚園・保育園でも使える「まなぼうワークブック」(3・4歳/4・5歳/5・6歳)が、「まなびwith BOOKS」シリーズとして発売中です。 このワークブックを幼児クラスの全園児に導入している、あきつやまゆり保育園を訪問しました。

 

「おべんきょう」は5歳児クラスの楽しい遊びのひとつ!

 0~4歳児がお昼寝をしている時間に、5歳児の子どもたちが「おべんきょう」と呼ぶ時間が始まりました。

みんなで取り組んでいるのは「いくつといくつで4になる?」のページ。4匹のメダカがいる水槽で、見えているメダカが1匹なら、水草の陰に隠れているのは何匹かを考えます。

1匹を残して他のメダカを手で隠したり手をどかしたりしながら答えを考えています。

  

このワークブックには、文部科学省・厚生労働省・内閣府が示した「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(10の姿)に照らした解説が、全ての問題に掲載されています。たとえばこのページでは、「10の姿」のうち、特に「思考力の芽生え」「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」を育むことを意識しています。

↑「10の姿」を保護者や保育者向けに解説しているページ

  

答えが書けたら先生のところに持っていって見てもらいます。先生は答えに応じて「よくできたね!」とスタンプを押したり、子どもがどんなふうに考えたのかを聞いてヒントを伝えたりしていました。子どもにとっては、先生が自分だけに向き合ってくれる大切な時間です。

列に並んでいる間にも考えたり、子どもたち同士話し合ったり、真剣な表情。間違いに気づいて、席に戻って書き直す姿も見られました。

  

キャラクター「まなぼうず」は、ともに学ぶ仲間!

いつもは1回に1見開きと決めているそうですが、この日は特別にもう1見開き、「おてつだいについてはなそう」のページにも挑戦しました。「10の姿」の「言葉による伝え合い」「社会生活との関わり」に関連するワークです。

ワークブックには、キャラクターたちがお手伝いについて話している様子が描かれています。

 

「『せんたくものを たたんだ ことが あるよ』と、緑色の男の子が話しているね」

と先生が言うと、すかさず子どもたちから

「『えのぐん』っていう名前だよ」

との声。

「黄色は『おりたん』!」

「ピンクは『ちょきりん』!」

「赤い鉛筆の子は『かけるん』だよ!」

「水色は?」

「ぺったん‼」

と次々に名前が挙がって、キャラクターの「まなぼうず」が子どもたちに親しまれていることがうかがえます。

↑誌面に登場するキャラクター。5人揃って「まなぼうず」!

  

誌面に沿って、先生はみんなに、自分がしたことがあるお手伝いを尋ねました。

「洗濯物を一人で全部たたんだことがあります」

「みんな洋服たたむの、上手だものね」

「肩たたき!」

「だれの肩たたきをしたの?」

「ママの肩たたき」 

「みんながお母さんやお父さんを大事にしているから、お手伝いをするんだね。じゃあ、『こんなお手伝いはしたことがないから、してみたいな』というのを教えて」

先生からの問いかけに、次々に手が挙がりました。

「靴をきれいに揃える」

「お父さんの肩たたき」

「窓ふき!」

「じゃあ、月曜日に、みんなが家でしたお手伝いを話してください。楽しみにしています!」

という先生の言葉で今日の「おべんきょう」は終了。

最後にグループのリーダーがワークブックを回収して、先生の机の上のバスケットに入れていきます。習慣になっているので、先生から指示されな
くても自主的に行っているそうです。

  

子どもたちの関心に応える素材が全部揃っている!

「勉強は『させられるもの』という雰囲気は作らないように、担任の先生には『子どもと一緒に楽しんでね』と最初に言いました」

と神山園長先生。子どもたちからは「おべんきょうしたい!」という声がよく聞かれるそうです。

5歳児担任の太齊先生は、「まなぼうワークブック」を導入する前は、子どもの様子を見て、その都度プリントを用意していたそうです。家庭用のドリルをダウンロードし、さらに園で使いやすいようにアレンジしてなぞりがきのプリントなどを作っていました。

また、科学雑誌などを利用することもあったそうですが、

「今は発達や興味関心に合った素材が1年分、1冊の中にすべて揃っているので、教材準備の手間が大幅に軽減されましたし、プリントを個人ごとにファイルする手間もなくなりました。ワークブックはカラーで見やすいので、子どもたちもうれしいようです」

「『まなぼうワークブック』の各見開きに、その問題に取り組むことで育まれる力や、子どもに楽しく取り組んでもらうためのアドバイス、声かけの例が具体的に書かれています。それを自分なりの言葉で子どもたちに伝えて、ワークブックで学ぶ時間を私自身も楽しんでいます」

↑見開きごとに「はぐくみたい10の姿」「まなびアドバイス」「声かけポイント」が書かれている。

  

<取材協力>

社会福祉法人栄光会 あきつやまゆり保育園(埼玉県所沢市)

神山幸恵先生(あきつやまゆり保育園・やまゆり保育園・Nicot所沢 総園長)、太齊 志先生

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文/佐藤暢子 撮影/丸橋ユキ

 

好評発売中! 知育ドリル まなびWith BOOKSシリーズ

まなぼうワークブックシリーズ

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿をめざしてお子さんを見守り、はぐくむワークブックです。園長先生・経験豊かな保育者のアイデアがギッシリ! 春夏秋冬、1年を通してバランスよく学べます。

 「まなぼうワークブック5・6歳」

 

「まなぼうワークブック4・5歳」

 

「まなぼうワークブック3・4歳」

<著・監修者のことば>家庭で、園で、小学校入学までに求められる力がいつのまにか身についていく!

2018年4月に施行された法令により、小学校就学を見据えた幼児教育における共通の方向性10項目が初めて示されました。「まなぼうワークブック」では、すべての問題にその10項目のどれがあてはまるのか、どんな子どもの姿を期待しているのかが具体的に書かれています。

園でこのワークを使っていただければ、お子さんたちの資質・能力を伸ばすことにつながり、保育者の方にとっては保育記録・要録の作成を含めた就学支援の力強いサポートになります。

家庭でこのワークブックを使うことは、園における幼児教育を理解し、園と同じ方向を見て歩むことにつながります。

お子さんが自信をもって、小学校に入学した後も伸び続けていくために、『まなぼうワークブック』をぜひご活用ください。

百瀬ユカリ(日本女子体育大学子ども運動学科教授)

「まなぼうワークブック」についてもっと知りたい方はこちら

 

「入学準備ワーク」

小学校入学前に身に着けたい力と、小学校入学後役立つ力をつける、年長さんのためのワークブックです。これで春からピッカピカの一年生!

「入学準備ワーク」

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