年も明け、お子さんの小学校入学を控えたご家庭では、その準備であわただしくお過ごしではないでしょうか。保育園や幼稚園でも、小学校入学を見据えて、生活習慣を整えたり、小学校を意識したプログラムを取り入れだす園も増えているのでは。
まなびwithラボでは、4月から小学校に入学するお子さんをお持ちの全国の保護者246名に緊急アンケートを実施。入学について不安に思っていることなどに関してお伺いしました。
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入学にあたって不安があるのは全体の6割!やはり、第一子ほど心配。
「入学にあたって不安はありますか?」という質問に「はい」と回答した方は、全体の6割となりました。
これをお子さんの生まれ順別にみてみると、不安があると回答した方のうち、今回入学するお子さんが第一子である方が多数派の65.8%。逆に、不安がないとの回答では、今回入学のお子さんが第二子以降が70.1%にのぼりました。
やはり、初めてのお子さんの小学校入学には未知の部分も多く、不安を感じている方が多いようです。
最も不安に思っていることは「小学校生活全般」がダントツ。学習に対する不安を凌ぐ結果に。
また、「もっとも不安に思っていることは?」という質問に対しては、「お子さんの学校生活全般」という回答が37.6%で最も多く、次いで「お友だちとの関係」が27.5%、「授業についていけるか」「宿題がちゃんとこなせるか」「家庭学習が行えるか」などの学習に関する不安が16.7%と続きました。
やはり、初めての学校生活。慣れない環境に対してどこまで適応していけるかを不安に思っている方が多いようです。
具体的には、通学がきちんとできるか、じっと座っていられるか、先生の話を聞けるか、といった基本的な学校生活に関わる部分を不安に思っている方が多く、また、友だちの関係について不安に思っている方は、新しい友だちになじめるか不安に思っている方が多く見られました。
保育園児の保護者の方が心配している?学習に関する不安はどうやって解消している?
調査ではさらに、お子さんの通園状況を保育園と幼稚園に分けて、それぞれ不安に思っていることを見てみました。
結果は、グラフの通り。保育園児の保護者のほうが、幼稚園児の保護者にくらべて「お友だちとの関係」や「お子さんが授業についていけるか」を不安に思っていることがわかりました。
お友だちとの関係については、幼稚園の方が保育園に比べ保護者同士の関わりが密であることから、普段のお友だちとの関わりなどが見えやすく、入学に関する情報交換の機会も比較的多いため、そこまで不安に思っていないのかもしれません。その他、保育園の方が幼稚園に比べて同じ小学校に進学するお友だちが少ないケースがよく見られることもあり、不安に思うお子さんや保護者が多いのかもしれません。また、保育園に通っていると、学習系の習い事に時間を割けないことも多く、学習への不安が目立つのではないでしょうか。
アンケートでは、お友だちとの関わりについての不安を解消するために、親子でよく話すようにしている、という回答や、学習に関する不安解消のために、共働きで学習系の習い事が難しいご家庭では通信教育や市販のドリルなどを活用しているという回答が目立ちました。
どんな力を身につけてほしい?「自分の考えを人に伝えることができる」がトップに。
また、学習のスタート、小学一年生を迎えるにあたり、「学習を通してお子さんにどんな力を身につけてもらいたいですか?(複数回答可)」という質問については、「自分の考えを人に伝えることができる」という回答がトップとなり、僅差で「自ら取り組む」「自分なりの考えを持つことができる」「学習習慣がつく」と、主体性を軸とした回答が上位に。
逆に、「テストでよい点が取れる」「希望する学校に入れる」といった回答は少数派となりました。
2020年度からの新学習指導要領も見据え、新しい教育の在り方に、保護者の意識もシフトしているように感じます。